01-17;小児耳鼻科 歯科
急性中耳炎
- 小児急性中耳炎の3大起炎菌は肺炎球菌、インフルエンザ菌(主にカプセルを持たないタイプ)、モラキセラカタラーリス。
- 生後6カ月から18ヶ月の間に発症する率が最も高い。
肺炎球菌
- ニューモバックスは記憶細胞を誘導せず、2歳以下の乳幼児には抗体産生を誘導できない。
鼻
アレルギー性鼻炎
副鼻腔
- 6歳ぐらいになると上顎洞以外に前頭洞も形成される。
クループ症候群
- 原因として、ウイルスではパラインフルエンザ(約75%)、アデノウイルス。細菌ではb型インフルエンザが多い。
聴力検査
- 6歳では音叉を使った検査ができるようになる。
- 生後6カ月で子供の聴力検査はかなり正確にできる。聴力の精密検査期間は日本耳鼻咽喉科学会のホームページから。http://www.jibika.or.jp
新生児聴覚スクリーニング(NHS)
- 多くの産科施設で実施されている。生まれつき聴こえの悪い赤ちゃんは1000人に1〜2人。
難聴
- 一般に20dB以下の小さな音が聞き取れる方は正常聴力。20dBから40dBの聴力の方は軽度難聴といい、ふつう声の大きさなら会話が聞き取れますが、かすかな声が聞きにくくなります。40dBから70dBの聴力の方は中等度難聴といい、電話での詳細な聞き取りが困難になり、集団での討論も困難になってきます。70dBから90dBの聴力の方は高度難聴といい、補聴器を使用しても口元を見ないと会話が困難になります。90dB以上の難聴の方を重度難聴といいます。
- 正常聴力の場合聴覚学習は6ヵ月から始まっていて1歳半で言葉が出始め、2歳ごろには2語文を話すようになります。中等度難聴のお子さんが補聴器をつけないでいると、言葉や会話が十分に聞き取れないため、聴覚学習が進まずに言葉が遅れることが多い。0歳から1歳までに中等度難聴が発見された場合、音に対して反応があるので、小さい耳に補聴器をつけることは家族を躊躇させますが、言葉がでる前に正常に近い聴力を補聴器で獲得させることで、言葉や環境音や会話を十分に聴かせて聴覚学習を進めることが大切です。
補聴器
- 会話の聞き取り困難になる35〜40dB以上の難聴で必要となってきます。
人工内耳
- なるべく早期に人工内耳の手術をした方が音声言語の獲得の効果が速やかであることが知られています。我が国の適応基準では1歳半以上とされていますが、欧米では1歳や生後半年など適応の低年齢化が進んでいます。
歯
1歳6カ月時歯科健診
- この時期の乳歯の生え方は12〜16歯が平均的であり、上下顎乳切歯と第一乳臼歯が生えて、乳犬歯が萌出途中の児が多く見られます。
- まだ生歯が見られない場合は、無歯症も疑われ精査が必要。
- むし歯は上顎前歯にみられやすく、特に哺乳習慣の継続によるむし歯は上顎前歯の口蓋側にできやすい。
虫歯
- 上の前歯の裏側は長時間乳汁が貯留しているので、ガーゼなどでしっかり拭くことが大切(下の前歯は唾液腺の開口部が近く唾液で洗い流されやすい)。
舌小帯短縮
- 舌を前方に出した時に舌尖がハート形にくびれていたり、舌の挙上が困難で舌尖を口蓋に付けることができないため、発音や摂食などの障害が生じやすくなる。
- 3歳を過ぎて発音障害がみられる場合も、まずは挙上訓練など運動機能の改善を図った上で、小児の理解や協力を得やすくなる4〜5歳で手術を行うことが勧められる。(小さいうちに手術をしても後に再手術になることも多い)。
- 発音での異常はカ行、サ行、タ行で多く見られる。