02-03-10;心不全
心不全
分類
Killip分類;胸部の理学所見、特に肺野のラ音の程度からスコア化
Forrester分類;Swan-Ganzカテーテルを用いた血行動態指標による分類
Nohria-Stevenson分類;低灌流所見(cold)と肺うっ血所見(wet)の有無に基づくリスクプロファイル
CS分類;入院直後の収縮期血圧をもとに病態分類
NYHA分類;患者自身の自覚症状から判断する病期分類。
検査
マーカー
- 慢性心不全治療ガイドライン(2010改訂版)に記載されているがBNP>100pg/mlまたはNT-proBNP>400pg/mlの時、心不全を想定して検査を勧めることが推奨されている。BNP,NT-proBNP濃度ともに腎機能の影響を受けるが、分子量の大きいNT-proBNPの方がBNPより影響を受けやすい。BNPの半減期は約20分、NT-proBNPの半減期は約120分とNT-proBNPの方が長い。BNPには利尿作用などの生理活性があるが、NT-proBNPには生理活性はない。
- BNPやNT-proBNP濃度は、左心室機能が心エコーなどで正常でも、肺塞栓、肺性心、肺動脈性肺高血圧症などの右室負荷や心房細動などの不整脈で上昇することがある。