02-08-02;細菌
細菌
診断
- 肺炎球菌やレジオネラ(培養では5日;尿中で検出できるのはL.pneuophulaの血清群1のみ。ヒメネス染色)では尿中抗原迅速診断キットが有効
シデロフォア
- 鉄を宿主から奪って増殖に使う。(エンテロバクター、マイコバクテリウムなど)
細胞内寄生性細菌;抗体や補体から逃れる。
外毒素
- スーパー抗原;MHCclassIIとT細胞レセプターを非特異的に結合;不特定多数のT細胞を活性化。
- 淋菌、髄膜炎菌はIgA分解酵素を産生
内毒素
- 外膜を構成するLPS;活性中心はリピドA。LBPと結合しTLR4陽性細胞よりサイトカインを放出
莢膜
- 多糖体で構成。抗体が産生されにくい。O抗原やH抗原を変化させる。
- 莢膜を形成する代表的な菌として、肺炎球菌、インフルエンザ菌、髄膜炎菌がある。これらの感染症は液性免疫障害(多発性骨髄腫やCLLなど免疫グロブリンの低下や脾臓の摘出)がある場合に重症化しやすい。
黄色ブドウ球菌
- ロイコシジン(白血球を破壊)、プロテインAで抗体からの攻撃を避ける。
インフルエンザ菌
食中毒
- 当日;ブドウ球菌、ウェルシュ
- 翌日;ビブリオ、サルモネラ、ボツリヌス
- 2日以上;カンピロ、エルシニア、大腸菌
A群β溶血性連鎖球菌
- 血清寒天培地上の溶血パターンにより、α(部分的な溶血のため緑色のコロニーを形成)、β(完全溶血)、γ(溶血しないコロニーを形成)。
- 通性嫌気性;酸素のある環境では解糖系、TCAサイクルによりエネルギーを産生し、酸素のない環境では無機的にエネルギーを産生する。
- リウマチ熱の予防;9日間治療が遅れても予防効果は保たれる。
- 連鎖球菌後急性糸球体腎炎は予防できない。