02-08-07;ウイルス感染症
診断
発熱を伴う急性熱性疾患
- デング熱、ジカウイルス感染症、麻疹、風疹、インフルエンザ、レプトスピラ症、伝染性紅斑(成人例)、伝染性単核症、急性HIV感染症、リケッチア症、マラリア、腸チフス
ウイルス
インフルエンザ
ヘルペス
- HHV-3が水痘、帯状疱疹ウイルス。HHV-5がサイトメガロウイルス
EBウイルス(HHV-4)
- 約70%の人が3歳までに初感染を経験し、20代の成人では90%以上に抗体が認められる。
- EBNA陰性、VCA-IgM陽性で初感染の診断がつく。(EBNAは感染後数カ月してから検出され、VCA-IgGは回復期から上昇するが急性期から陽性であることが多い。EA-IgGは急性期の終わりから回復期にEBNA抗体より早く検出され、数か月の経過で陰性化する)。
- 通常はB細胞にのみ感染する。
- EBV/CMVで診断がつかなかった場合;1)HIV(感染後2〜6週) HIV RNA PCRの検査。2)二期梅毒;FTA-ABS,RPR,TPHA。3)HAV(潜伏4週);aniti-HAV
IgM。4)HBV;HBs antigen,HBc-IgM。5)トキソプラズマ;anti-toxoplasma IgM
- CMV mononucleosisの特徴;1)発症年齢が高い。平均29歳。2)CMVの咽頭所見は軽微。3)リンパ節腫脹が目立ちにくい(CMVで13〜17%。EBVで80%以上)。4)トランスアミナーゼの上昇は軽度(5倍以内)。5)CMVでは脾腫は少ない。
CAEBV(慢性活動性EBV感染症)
- VCA-IgG,EADR(early antigen-diffuse and restricted)-IgGの異常高値。VCA-IgA,EADR-IgAの陽性が重要である。EBNAの陰性陽性は問わない。
- EBV関連血球貪食症候群(EBV-HLH)で発症し、抗体価が初感染パターンであっても、次第に抗体価異常が出現してCAEBVと診断される例もあれば、診断時EBNA陽性から典型的な場合もある。
- EBV-HLHとCAEBVは感染したT/NK細胞のクローン増殖によるEBV+T/NK-LPDとされるが、病態の違いは明確でなく、EBVに対する宿主の反応の差が2つの違いかもしれない。
- 蚊刺過敏症(HMB;hypersensitivity to mosquito bite);水疱形成に加え、蚊刺部位がびらん、潰瘍を形成し、さらに発熱などの全身症状を伴う場合。
デングウイルス