03-02;脳神経外科
もやもや病
脳腫瘍
頭蓋咽頭腫
- トルコ鞍上腫瘍の20%を占める。5〜9歳に40%が発生。ほとんどのう胞を有する。視野異常が高率で(80%)、小児では低身長の症例が40%に見られる。
- MRI;T2強調画像で高信号(下垂体腺腫では等信号)
下垂体腺腫
治療
- 経鼻内視鏡;経蝶骨洞と比べ、取り残しが少ない(大きな腫瘍に適応)、患者本人の苦痛が少ない等の利点。欠点としては時間が長い、髄液漏の可能性が高くなる。
脳動脈瘤
未破裂脳動脈瘤
- 久山町研究で脳動脈瘤破裂による死亡は60歳代では4.9%、70歳以上では1.2%。SUAVe studyによると、5mm未満の単発瘤が破裂する確率は年0.34%。;5mm未満、高齢者の未破裂瘤は内科的にfollowするのが妥当(スタチンの効果は現在RCT中)
- 7~9mmの大きさでは年間に60人に1人が破裂(日本6000人の追跡;NEJM) 日本脳神経外科学会より発表(UCAS Japan);直径3mm以上の脳動脈瘤の年間破裂率は0.95%、直径3〜4mmでは0.36%、5〜6mmでは0.5%、7〜9mmでは1.69%、10〜24mmでは4.37%、25mm以上では33.4%。整った形をした瘤の年間破裂率は0.73%であるのに対し、不整形な瘤は2.33%であった。発生部位別には中大脳動脈では0.67%、前交通動脈では1.31%、後交通動脈では1.73%と差がある。
- 中大脳動脈よりも後交通動脈や前交通動脈のもの、嬢結節と呼ばれる突出があるものなどが破裂しやすいとされる。
- 瘤径7mm以下の脳動脈瘤の5年間の観察による破裂リスクは、内頸、前、中大脳動脈領域の前方のもので0%、後方のものでは2.5%。
- 極小の3〜4mm大の瘤と比較し、破裂リスクの倍率は5〜6mmで1.13倍、7〜9mmで3.35倍、10〜24mmで9.09倍、25mm以上で76.26倍と、7mmを超えるとリスクが急激に高まる。
- クリッピング手術での死亡率は0.6%、カテーテル治療は1.6%というデータがある。また治療後の脳梗塞の合併症は4.3%と9.0%。
外傷
急性硬膜外血腫
- 増大は6時間以内に生じるとされる。意識清明期から血腫の増大により意識障害が生じる受傷後2〜4時間にCT撮影を行う。