05-09;椎体疾患 椎間板
加齢性変化
- 胸椎は、頸椎や腰椎よりも可動性が少ないため椎間板の変性は少ない。
- 脊椎圧迫骨折が多いのは胸腰椎移行部の椎体である。
後縦靭帯硬化症
- 原因不明。頸椎C4〜6に生じ、60歳以上の男性に多い。ミエロパチー症状が強い場合には椎弓形成術などの手術療法がおこなわれる。
頸椎
- 神経根症であれば、頸部痛が先行する。それから上肢のしびれや痛みが発症する。
- C5,6神経根では、痛みは僧帽筋付近。C7,8神経根では、痛みは肩甲骨あるいは肩甲骨間の痛み。
- (脊髄症であれば、痛みよりも手指のしびれが先行する。しびれが主訴であれば脊髄症か絞扼性末梢神経障害を疑う。(1)
脊椎分離症
- 青少年期のスポーツによって腰椎突起間部への繰り返し負荷による一種の疲労骨折。下肢症状を伴うことは少ない。
参照
(1)37−42 日本医事新報 2011.6.11 No4546