10-7;新生児・母子保健
出産後の問題
抜け毛;産後甲状腺ホルモンの低下などにより起きる。産後10ヶ月ごろには治まってくる。
色素沈着;妊娠中は色素が濃くなり、シミが濃くなることもあるが、産後10ヶ月ごろにはましになる。
生理の再来;卒乳後2〜3ヶ月が目安。6ヶ月を超えるようであれば薬物治療。
出産後甲状腺炎
新生児
新生児黄疸
- 日齢3前後から発症し、日齢7前後にピーク
- グルクロン酸抱合酵素の未熟性に加えて、母乳中に含まれるエストロゲンが肝臓におけるグルクロン酸抱合をビリルビンと競合するため、増悪させる。
- 生後2カ月の時点でも黄疸を認めることがある。
産褥
- 分娩後子宮が妊娠前の状態に回復する期間(約6週間)をいう。
- 赤色悪露の期間は産褥4日目ころまで。その後は褐色悪露。産褥1カ月では黄色〜白色悪露
- 妊娠前の体重に戻るのに個人差はあるが通常は6週間を要する。分娩直後に5〜6kg減少。
- 子宮の大きさは1カ月健診児にはほぼ正常大に戻るが、子宮内膜が修復されるには約6週間を要する。
母乳
- 初乳は産褥3〜5日まで。産褥14日ごろからは成乳。この間を移行乳と称する。
- プロラクチンは乳汁産生を促進する。射乳を促すのはオキシトシン。