13-19;腫瘍
イボ
- ヒトパピローマウイルスによるウイルス性疣贅、ポックスウイルス感染による水イボ、そして良性腫瘍の一つである老人性疣贅(脂漏性角化症)がある。
尋常性疣贅
- いわゆる石イボ。HPV-2,4,7などの感染によって生じる。小児に多く手足、爪囲に好発。
足底疣贅
- モザイク状て、鶏眼や胼胝と異なり痛みがなく、表面を削ると点状に出血する。
- ミルメシア(蟻塚状疣贅);噴火口状結節を形成し、時に発赤して痛みを伴う。HPV-1感染による。
青年性扁平疣贅
- 若年者の顔面や手背に好発。他の疣贅と異なり扁平に隆起。多発。HPV3,10の感染による。
尖圭コンジローマ
伝染性軟属腫
- ポックスウイルス科モルシポックス属の伝染性軟属腫ウイルスの感染による。
老人性疣贅
- 老化とともに多発する良性腫瘍で、脂漏性角化症とも呼ばれる。
- 自然治癒は期待できない。ビタミンD3外用療法は、改善が見られるまで数カ月を要する。
治療
皮膚がん
- 高齢化、オゾンの破壊で多い(オーストラリアは日本の10倍)
- 日光角化症;前がん病変
紫外線
UVA(長波長)
UVB(中波長)
有棘細胞がん
- 紫外線が第一原因
- 好発部位は頬、耳、手の甲、下唇。70歳以上に多い。
- 痛みやかゆみなし。進行すると転移する。
ボーエン病
- 好発部位は顔や手でなく、胴体、足、すね。ゆっくり進行(年単位)
- 湿疹のように輪になって拡がり一部が盛り上がってくる。進行すると有棘細胞がん。
- 手術はお尻や大腿の皮膚を植皮
基底細胞がん
- 日本人に最も多い皮膚がん。顔によく発症する。転移はあまりしない(命にかかわらない)。
- 頬や鼻の一部がなくなったり、眼を障害したりすることがある。
- 手術は皮弁を使うことが多い。
- 眼の下から上口唇に多く発症。40歳以上に多い。
メラノーマ
- 爪(爪母;そうぼ)や足の裏、大腿部に多く発症。30代から起こる
- 日本人においては悪性黒色腫の約半数は足底や指趾に生じるが、約1/3は紫外線が誘因となる。
Paget病(パジェット病)
予防
- 緑茶;カテキン。カレー;ターメリック(黄色の色素)。らっきょ;サポニン すべて抗酸化物質